第14章 上トレンド入りした

夜風が、肌に淡い冷たさを運んでくる。

川西拓海はジャケットを脱ぎ、佑奈に差し出そうとした。

佑奈は首を横に振って断る。

深く息を吸い込み、深夜特有の冴えた空気を胸いっぱいに入れた。指先へじわじわと冷えが染みていくのを、ただ受け入れる。

拓海は、彼女の機嫌がよくないことを察していた。隣に立ちながら何も言わず、ただ黙って寄り添っている。

しばらくして、佑奈がようやく口を開いた。

「佐伯薫、妊娠してるかもしれない」

拓海は彼女を見つめ、さっきの出来事を思い出したように、静かにうなずく。

「……その可能性はあるな」

佑奈は顔を向けた。

「あなたも、そう思うの?」

拓海は一拍置く...

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